旅に出よう

午後のお店を閉め、固定電話の転送だけ設定し、「思いつき」で店主の末田は姫新線にふゐと乗った。

36802024_1792852377474615_8478227268634673152_n

手紙を書くため、

ビールと温かいお茶、大きな苺を小旅行の友に選び、着の身着のまま鈍行列車へ赴意とのった。

人に限らず動物というものは、自分の居場所を求め、生きている。ここでいう居場所とは、ここが自分の場所であるという「安心感」という言葉に言い換えることができる。そして求めて止まない安心感の中に長くいると、時として様々な「傲慢」が発生する。春この時期、人事異動があったりするのは、これの発生を予防するためだ。

安心できることはとても大切なことだけど、傲慢が発生し「依存」という状態に気付かないでいることは、かなり危険なことである。

「自立」ということを常に意識していないと、求めていた安心の中にいるはずなのに、愛情依存や分離不安でますます生きづらくなっていく。動物の中でも特に人という生きモノは、相手によって生かされている。そのことを思い出し「感謝」の感覚をつかむのに、旅はとても有効な手段である。「ありがとう」の気持ちで手紙を書こうとして、春の陽気の中ついついビールを飲みすぎた。

ゴトンゴトン、うつらうつら

智頭までの往復ミニトリップ。旅の目的だった手紙を書けない末田は、南新座の西東三鬼を思い出す。そして俳句を読んでみる。

春寒し ともに覚悟の 縁つむぐ

本気で生きていきたいとおもった。

PAGETOP