ここまでの9年を振り返る②

2年目にして、ひとりのスタッフもいなくなった会社組織。サラリーマン時代からのお客さんが、仕事を手伝ってくれた日もありました。

店を開けることに限界を感じはじめていた頃、ひとりの女性が夜おそい時間に薬局を訪ねてくれます。

「雇ってもらえませんか?」

知り合いのタクシー運転手さんの姪御さん。調剤事務経験のある彼女に、末田薬局は閉店の危機を救われます。それからしばらくして彼女と同世代の女性スタッフを二人増員。若いふたりは末田薬局をブラック企業と知りながら、元気に就職してくれました。午後10時まで仕事が終わらない日々、何をどう改善していけばいいのか、介護施設の薬剤管理に本気で取り組むということはこういうことなのか。思考停止の深夜残業が、毎日続いていきました。

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社長はスタッフの無能を嘆き、スタッフは社長の人間性を疑う。今から思うと、本当に劣悪な職場環境で、みんなを苦しめ続けていたのだと思います。パートやアルバイトの離職率は高く、定着できるスタッフは育ちませんでした。ビジョンの定まらない社長の末田、迷走する苦しい職場をつくった責任は、末田にすべてありました。

この続きは、また明日。

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